抽象画入門講座レポート

「抽象画について興味はあるけれど、描いてみたいと思ってもどんな風に取り組んだらいいかわからない」こんなお悩み持っていらっしゃる人に、少しでも楽しく抽象画を体験していただけたらと思って開催した講座です。

担当の安田悠先生は、ご自身では「半抽象」とおっしゃっていますが、写実にこだわらない抽象的な画風でいつも制作していらっしゃいます。

そもそも抽象画とはどういう絵なのかという説明を、抽象画の発生と今日までの歩みを基にして簡単に解説していただきました。

今回は「入門」ということで難しい事は考えずに、まずはアクリル絵具をローラーを使って思い思いに塗ってみることから始めました。午前中は、ひたすらローラーを動かす音がアトリエに響いていました。

色で遊ぶうちに何かしらイメージが沸いてきた人、また、色の塗り重なりや配置に興味が出てきた人。それぞれの方向に向かって描き進めていきました。
歯ブラシやスポンジ、もちろん筆も使いながら、皆さんとても真剣で楽しそうでした。

最後に、乾いたのどを潤しながら、出来上がった作品についてそれぞれが感想を述べ、楽しく歓談しました。
一言に抽象画と言っても、色々な意味があり、描く人によって意味づけも違うものです。今回は、日頃モチーフを見ながら写実的な描き方をしている皆さんに、物を描かない描き方という大きな意味での抽象画を体験していただきました。
いつもと違う描き方に戸惑いもあったようですが、最後はやはり個性が出て、楽しい絵ができあがりました。


◆抽象画入門講座◆2017年10月9日

カテゴリー: 講習会