皆様へ
いつもアトリエをご利用いただき、ありがとうございます。
木曜、日曜日を担当している講師の小澤啓です。
新型ウイルスによって日々の過ごし方が大きく変わり、皆様も不安な毎日をお過ごしかと思います。
私は他の画塾でも講師をしておりますが、この2ヶ月間はすべて休講・延期となってしまいました。現在はZoomでのミーティングや学生向けのテキスト作りが仕事の中心ですが、時間に余裕ができたぶん、自身の制作や研究にも集中して取り組んでいます。
この状況では、皆様も気分が落ち込んでしまうことがあるかと思います。
ただ、幸いにも今は梅雨入り前の緑が一番きれいな時期です。
私は普段からよく植物を撮りに公園や自然のある所に出かけたり、
空き地を撮りに住宅街を彷徨っていますが、皆様もぜひこの機会に資料や画題を探しに行ってはいかがでしょうか。
またご自宅で絵を描く際は、シンプルなモチーフの静物画や模写(写真や作品)がオススメです。描く際のポイントについて、簡単ですが記しておきたいと思います。
【静物画について】
ご自宅にイーゼルがない方がほとんどだと思います。
スケッチブックを持ちながら描くのは大変ですが、1〜2個のモチーフなら比較的短い時間で描けます。
小さな花瓶に花を1、2本生ければ良いモチーフになります。また、例えば果物1個とティーポット(またはマグカップ)などシンプルな組み合わせでもOKです。
★複数のモチーフを描きたい時は、大きさの異なるもの同士を組み合わせると良いでしょう。絵が単調にならず見栄えがよくなります。
★北側に窓がある部屋で描く。毎日同じ時間帯に描く。こうすれば光が安定して描きやすくなります。
★小さめのキャンバスに描く場合は、安価な卓上のミニイーゼルが使えます。(100均にも良いのがあるかもしれません)
【模写について】
モチーフは好きな画家や写真家の作品、自分で撮った写真など。
お気に入りの作品・画像が良いですが、慣れていない方はなるべくシンプルな図柄のものを選びましょう。
以下に模写の手順を記します。
①「Google Arts & Culture」https://artsandculture.google.com/partner?hl=ja
や「WikiArt」https://www.wikiart.org
などで、とりあえずいろんな作品を眺めてみる(好きな画家がいれば検索してみる)。
→良いと思った作品をプリントアウト。
②プリントアウトした紙の裏側(印刷されていない面)に4Bくらいの濃い鉛筆を塗り、粉をたっぷりつける。(転写したい輪郭などを中心に塗ると良い)
③画用紙やキャンバスの上に紙を置く(粉をつけた面が画面に接するようにする)。そして上から赤いボールペンで写したい箇所(輪郭線など)をなぞる。きちんと描画面に写っているか時々確認する。(油絵やアクリルの場合は、カーボン紙を使って転写しても良いです)
④下絵となる線を転写したら、色鉛筆や水彩画の場合はそのまま色をつけて描いていく。
油絵やアクリルの場合はフィキサチーフ(家にあれば)をかけ、乾いたら色を塗っていく。
※スマホの画像を見ながら描いても良いですが、iPadやPCなど大きな画面の方が描きやすいでしょう。
以上のことは、いつもアトリエでお話しする内容と基本的に同じです。
参考にしていただけたら幸いです。
アトリエが再開したら、描きかけの作品でも良いので是非担当講師にお見せください。
また制作現場の写真も添付いたします(狭くきれいではありませんが…)。
最近は小作品を同時並行で描いてます。
写ってるのは、ほぼ完成してるものや描き途中のものです。人物画はダヴィンチなどの作品を色を変えて模写してます(これから描く予定の大作の習作です)。長い木材は腕鎮の代用品です。
予断を許さない状況がしばらく続きそうですが、絵を描くことで皆様の気持ちが少しでも和らぐことを願っております。
講師:小澤 啓
講師からのメッセージ(50音順)
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