創作へのフラストレーションが溜まっているであろうアトキチの皆様へ
月曜・火曜クラス担当講師の安田です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
描きたくてうずうずしておりますか?笑
とは言えなかなか、自宅でしっかりと絵に意識を持っていくのは難しいですかね。
こんな世の中ですし、外も暑いですが、感が鈍らないように何かはしたいところですよね。
うーん、道具の準備がほぼ必要なく、すぐに取り掛かれる画材・・・。
デッサン?
はいっデッサン力 はあるに越したことはないので、是非やってください!w 普段教室で、着彩をメインにしている方には特に良さそうです。
ですが、なかなかタイムリーに指導がない中で、それらをやるのも難しい方・気持ちが教室以外で絵に持っていきづらい方は、今後の作品の為のイメージをインプットする時間に使ってみてはいかがでしょう?必ずしも、外に出て素晴らしい風景やアート作品に触れることだけが、感性を磨くことではないと思います。小説・漫画・雑誌を読む、音楽を聴く、家族と絵の話をたまにする、料理をする、テレビを見る、SNSやYouTubeを見まくる・・・などなど
こんな世の中だからこそ、普段以上に家時間の中で生まれる日常にアンテナを張る・自分を見つめる良い機会かと思います。
ちなみに僕が学生の頃は、今のようにSNSが発達しておらず、自然と情報を得ることが難しかったので、作品のイメージを作る為にやっていた作業は、それまで撮りためた写真や家族との幼少期の写真・雑誌の中で気になった色使いや絵柄・レイアウト・写真などを切って切って、スクラップファイルを沢山作っていました。その中から、より気になったものを選択して組み合わせたりなどして、鉛筆でラフに線描きでおこすという作業。この面倒な作業をすることで、本当に興味があることが整理されて、また鉛筆だけの素描を元に油絵へ展開する事になるので、想像力を膨らますトレーニングにもなったと思います。
今ですと、デジタル上で好きな物を集められてしまうかもしれませんが、この手を動かしている地味な時間が大事だったのかなと思ったりもします。
自宅での時間の流れ方・使い方は違うので、皆さんそれぞれのやり方で良いかと思いますが、このような機会を少しでも有意義に過ごす為に、イメージやモチーフのストックを増やすのもありなんじゃないかと思います。
今年冬には久しぶりに「アト吉展」が開催されます。
おそらく、人によっては、来月のレッスンスタートから、そこに照準を合わせないと間に合わない方もいるのではないでしょうか。
そこでまず、どういったモチーフを選び ・どういった構図にするかはもちろん一番大事なポイントですが、その上で考えてもらえたら良いかなと思うのは、「見た人にどういった印象を与える絵にしたいか」・「どういった人に良いと思ってもらいたいか」「人の目は関係なくとにかく自分が好きな対象・イメージを形にしたい!」これらによって、スタート地点の方向性が決まると思います。
普段の”楽しんで描く” ”趣味で描く” レッスンの延長線上にあるとは言え、展覧会に出すということは、多くの人の目に触れる機会です。余程、強靭な精神をお持ちの方でも、少なからず見た人の印象や感想は気になるのではないかなと思いますw ですので、是非その辺りも熟考した上で、担当講師と話し合ってみてください。
「時間をしっかりとかけることで洗練される作品」「印象的な色彩や筆運びで洗練される作品」「奇をてらったり、コンセプトを優先することで洗練される作品」色々なアプローチがあるかと思いますが、大事なことは作品にどれだけ想いをのせられるかだと思います。
はいっ、つまり「愛」ですね笑
というわけで、ここまでの話をまとめると、皆様、この自粛期間中でどうぞ色々な形の「愛」を深めて、探して頂ければ良いのかなと思います。
それから、まだアト吉に入会して間もない方は、逆にあまり色々と考えすぎずに、まずは展覧会に出す為に「作品を完成させる事」に専念してもらえれば良いと思います。
出展する事に大きな意味があります。出展した事で、客観的に気づけることが多く、良くも悪くも必ず次につながる思い出になると思いますよ。
それでは、皆様暑さとコロナ、体調に気をつけつつお過ごしください。また来月、教室でお会いできるのを楽しみにしております。
最後に僕が普段使っている画材の一部を紹介するので、気になった方は手にとってみてください。
全て油絵の道具になってしまいますが・・・。
Winsor&Newton
ウィンザー&ニュートン油絵具:ゴールドなどのメタリック系各種
他のメーカーのメタリック系に比べてダントツで自然な色が出ます。
HOLBEIN
KUSAKABE
クサカベ油絵具: 蛍光色 (名称が ” ルミナス〇〇 “ となっています)
原色そのままでも綺麗な発光感ですが、混色で使用しても綺麗な色が出
ます
ホルベインオイルパステル
油絵と併用しても使えます。
線を引いたり、絵具とは違う質感が出でるので面白いですよ
MATSUDA SUPER
マツダスーパー ペインティングオイル
オイルに関しては、そこまで拘らなくても大丈夫ですが、
僕の中では、こちらのオイルが、光沢・流動性・乾きの速度が一番合っていて
数年はこれを使用しています
ARTON
アートン ナイロン毛 油彩筆 NF : フィルバート/ラウンド タイプ
筆は本当に沢山ありすぎるので、自分に合うものを探し続けています
が、ナイロン筆の中では今のところこちらの筆が、適度なコシ・耐久性・
筆運びの滑らかさが良いので、使っています。
ARTETJE CRECIL 刷毛 BFH (ハケ)
アルテージュ クレシル ハケ
教室でハケを使うのは片付け(洗い)が大変だと思うので
あまり使えないかもしれませんが、
もしハケを使いたい方はこちらがお勧めです。
どのような筆跡にしたいかによっても選択肢は変わってきますが、
沢山、色々なハケを使ってきた中で
これが今のところ僕の中ではベスト1です。