アトリエ会員の柴田さんの個展を拝見しました。
この展覧会は、毎年銀座の月光荘で開催される「ムーンライト公募展」で受賞され、その受賞記念展になります。
古き良き銀座の趣を残す月光荘に、レトロな雰囲気の柴田さんの絵がよく似合って、独特な雰囲気を醸し出していました。
会場でご本人にお会いして、お話を聞くことができました。
「鳩を飛ばす男、手紙を待つ女」という変わった題名は、この展覧会を構成する一つの物語の題でした。
5年前に、あるストーリーが浮かび、詩のような物語文ができ、それにはめ込むようにモチーフを探しながら描き続けていたそうです。
黒電話から始まって、赤電話で終わることだけは、初めから決めていたそうですが、その間のモチーフはイメージに合ったものを見つけては描き続けていたということです。
物語を読みながら絵を見ていくという鑑賞の仕方に、新鮮な面白さを感じました。
そして気が付くと、柴田さんの世界がギャラリーいっぱいに広がっていました。
2015年6月1日~7日 月光荘画室1
※月光荘では、今年もムーンライト展が開催されます。
月光荘 http://gekkoso56.exblog.jp/