5月27日、小金井公園の中にある「江戸東京建物園」でスケッチ会を開催いたしました。ここは、江戸時代から明治・大正・昭和に建てられた文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示しています。
当日は爽やかな秋晴れで、新緑の緑も瑞々しく、絶好のスケッチ日和でした。
ビジターセンターに集合し、講師の志世都先生より簡単なスケッチの説明があった後は、それぞれ広い園内に散らばっていきました。
すぐに気に入った場所を見つけて描き始める人のいれば、まずは様々な建物を見学する人もいました。
東京の代表的な銭湯「子宝湯」を中心にした下町中通りには和傘屋・荒物屋・醬油屋など多くの個性的な商家が並び、モチーフとして魅力的なエリアです。何人かの人が、それぞれの視点で描いていました。
日陰のベンチでのスッケッチでは、いつのまにか先生も加わっていました。
明治から昭和初期にかけて国政を担った高橋是清邸は、重厚な建物。2階からは復元された庭も眺められます。
デ・ラランデ邸も人気の建物でした。赤茶色のスレート葺き腰折れ屋根、白い下見貼りの外壁がかわいい洋館です。描き始めると、思ったより複雑な構造に戸惑う人もいました。
モダンな建物が並ぶ山手通りをさらに進むと、木々の間から昔懐かしいかやぶき屋根の家々が見えてきます。
多摩の道周辺には、昔懐かしい茅葺き屋根の民家が並んでいました。
スケッチを終えて、最後に志世都先生よりそれぞれ講評をいただきました。「ここが描きたかった」というみなさんの素直な気持ちが出ていて、現地で描いたからこその臨場感を感じる作品ばかりだとおっしゃっていました。
←スケッチ会風景と、講評会の様子はこちらからご覧ください。
2023年5月27日 江戸東京たてもの園にて