キャンバスは油絵やアクリル画の支持体として広く使われております。市販のものは、主に亜麻を平織りした布に、油絵具のベースとなるリンシードオイルを主体にした油性の白色塗料を塗って作られているので、画面には布目があります。
今回の講座では、普段使うキャンバスの地とは違った、滑らかでマットなものとザラザラしたものの2種類の下地の作り方を学び、実習しました。
まずは担当講師が、使用する溶剤や手順など、下地作りの説明をしました。今回は、S3号サイズの木製パネルを使います。
講師による塗り方のデモンストレーションの後、いよいよ実習です。
滑らかな下地にするには、溶剤のアブソルバンを刷毛跡が残らないようになでる様に塗っていきます。皆さん初めのうちはちょっと緊張しているようでした。
間に時間をおいて乾かしながら、数回かけて塗りました。
ザラザラ下地の方は、一度ジェッソだけを塗ったものの上に、コースパミスゲルを混ぜたジェッソをペインティングナイフを使って塗りました。
壁を塗るような感じの作業なので、皆さんリラックスして楽しんでいる様子でした。
こうして出来上がったパネルは、数日乾かして使います。この2種類の下地は、油絵・アクリル画・水彩画に対応できます。
今回は、9月のS3号展にも使用できるように、S3号のサイズで実施いたしました。
『下地作り講座』2017年4月30日・5月14日