日本画『裏彩色講座』

日本画は絹に描く「絹本」と和紙に描く「紙本」がありますが、いずれも表からだけでなく裏からも彩色することができます。
「絹本」では伊藤若冲の「老松白鳳図」は有名で、裏から黄土を塗って金に見せるといった技法が使われています。
今回は雲肌麻紙(和紙)を使って、裏彩色を試してみました。

講師の中澤先生は、日頃裏彩色を使ってご自身の絵を描いていらっしゃいます。
先生の作品は動きのある抽象的なものなので、裏から入れた色が表のどこにどのようににじみ出て欲しいのか、緻密に計画していらっしゃるのを知って驚きました。
今回は濃縮水性顔料や水彩絵の具・水干絵の具等を使って、裏から彩色しました。

初めのうちは戸惑っていた皆さんも、コツをつかんでいくとすっかり夢中になって各自好きな色合いで彩色していきました。
表から見た時の何とも言えないフワッとした味わいが、魅力的ですね。
表と裏
裏彩色

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